山川賢一検証blog

批評家・山川賢一(@shinkai35)の言動を検証するblogです。誤りのご指摘・ご意見はyamakawakenshoあっとgmail.comまで。

スティーブン・ピンカーの文献解釈特性

  最近、スティーブン・ピンカーについて下記のツイートがRTされてきた。 

 

 

 確かにピンカーは、その文献解釈を批判される場面をたびたび目にする。筆者が関心を持つウォーフに関して言えば、「これはないやろ」という解釈の方向性、及び明らかにおかしい箇所がある。海の向こうでは、識者からピンカーのウォーフ解釈は「わら人形strawman論法だ」と批判されている。

 

Scholars of a more "relativist" bent such as John A. Lucy and Stephen C. Levinson have criticized Pinker for misrepresenting Whorf's views and arguing against strawmen.

https://en.wikipedia.org/wiki/Benjamin_Lee_Whorf#Universalism_and_anti-Whorfianism

See also Nick Yee's evaluation of Pinker's criticism, What Whorf Really Said, and Dan "Moonhawk" Alford's rebuttal of Chomsky's critique at Chomsky's Rebuttal of Whorf: The Annotated Version by Moonhawk, 8/95 and The Great Whorf Hypothesis Hoax by Dan Moonhawk Alford.

https://en.wikipedia.org/wiki/Benjamin_Lee_Whorf#cite_note-54

What Whorf Really Said

Chomsky's Rebuttal of Whorf: The Annotated Version by Moonhawk

The Great Whorf Hypothesis Hoax

 

 

 三つめはまた別のテーマだが、 ここでもピンカーはラメルハートらの『PDPモデル - 認知科学ニューロン回路網の探索』という本の解釈において、文献引用の仕方が恣意的だと苦言を呈されていた。

 

d.hatena.ne.jp

 

 私の友人、WARE_bluefield氏によると、ホッブズ解釈においてもピンカーは「文献引用の仕方が恣意的」とのことである。

 

 

 

ピンカーといえば、現代の啓蒙主義の導き手、科学の擁護者といった趣がある。しかし文献解釈をしっかりやる事はあらゆる学の基本である。ピンカーに批判的な人はもちろん、ピンカーを支持する人も、ピンカーにかかった「嫌疑」を晴らすために、ピンカーの文献解釈に関しては今後しっかり検証した方がいいんじゃないかと思う。